クライアント

代理店のマーケという立場は、
客が良ければ、自分の能力もより発揮できると思う。
相手のビジネスに本当に役に立つと思える腹からの意見も言える。
だって、ちゃんと聞いてくれる相手だから。
そして自分にはない豊かな経験と鋭い見識が多くのことを学ばせてくれる。


客を選ぶことと、選べるような立場になることが
良い仕事を良い環境で行うためには非常に重要で、
若い頃の意識としてはそうなれるように
相手を見極める能力とよい相手に選んでもらえるような実績の蓄積が
重要なのだと思う。
良い仕事を重ねて、良い仕事と悪い仕事を選別できるように
ならなくてはいけないのだ。



元上司が大阪に転勤になって後、こんなことを言っていた。
「大阪のほとんどの会社は凡百の中小から脱却できない。それは、
外部の会社を完全に業者扱いして買い叩くことしか考えないからだ。
外部からの鋭い知見や建設的な意見、熱いパッションは
そんな会社には寄せられることはない。
外部の会社もいかに買い叩かれず効率よく稼ぐかしか考えなくなるからだ。
そしてそんな状況にあって、それが損失であることにも気づかないのだ」


確かにその通りだと思う。
東京のクライアント環境はまだマシなのかもしれないので
そんなぼやきを言わずとも、クライアントを選んでいけるのかもしれない。
しかしさらに1歩上を目指すなら
良い仕事と悪い仕事を選別できるだけでなく、
自分から悪い仕事も良い仕事に変えられるよう
相手を巻き込み、変えるところまでいけば
本物かもしれない。
元上司がぼやいていた大阪の人たちまでも、
自分がイニシアチブを握ってコントロール出来るくらいに。


日々精進ですな